選考会観戦日誌 ~歴史的瞬間に立ち会って~

アカジカスタッフ(代表とスタッフ2人)で構成する自称秋田おばこ(笑)おばさん3人組のアカジカオレンジャーズは、6月3日に行われた第45回目を迎える秋田市の消防救助技術選考会を見学し応援してまいりました。

46名の若き救助隊員が繰り広げる訓練は真剣そのもの!

全てがスムーズに行われているように見えても、試技終了時に一喜一憂する姿があるということは、私たちが理解できないほどのクオリティーの高さ、目標の高さが伺われます。

 

 

各消防本部の選考会は全国へ向けての第一関門。
ここを突破せずして全国出場はあらず。

コンマ1秒に懸ける青春、このこだわりが私たち市民の命を救う時間との争いに打ち勝ための根幹に根付くものなんだなぁと感じました。

また、第45回目を迎える今回の選考会で、私たち「アカジカオレンジャーズ」は、歴史的瞬間に立ち会うことになったのです!

秋田市で女性消防官の採用が始まってから、救助選考会にも男性の隊員に混じって女性隊員の方が出場されていて、見学に行った際にはしご登はんする女性隊員の方の姿を見て、いつも本当に凄いなぁと感じていました。

訓練が進行する中、今回は女性がいないのかなあと思いつつ、種目はロープブリッジ渡過の部を迎えました。

今回の予選会では、ロープブリッジ渡過の部に11名の方がチャレンジされました。
そして、7人目の出場選手の紹介放送で、秋田消防署のMさんの紹介があり、名前を聞いて、もしかして女性?
とスタッフ同士顔を見合わせたそのあと、搭上には初々しく可愛らしい小柄な女性が立っていました。

大丈夫かなぁ?落ないで!心配するやら応援するやらいろんな気持ちが観客の心の中を渦巻いたと思います。

「(,,゚Д゚) ガンガレ!」の同僚の声にうなづき、号砲とともにスタートした彼女の姿は、勇敢の一言!

 

今まで、選考会に女性が出場することこそ歴史的瞬間と感じていたのですが、第45回目の今回の選考会で、ピンと張った2本のロープの上を女性が一生懸命渡る姿を目の当たりにした時 、何か消防の未来の姿を見たような気がして、優しさと強さを兼ね持つ女性がどんどん活躍する時代が到来したんだなぁと実感した瞬間でした。
私たちは、まさしく歴史的瞬間の立会者になったわけです。

秋田市では、現在、全消防職員の約1%の女性が在籍していらっしゃるそうです。
訓練の一環として、女性職員が救助隊員として選考会に出場したそうですが、実際の現場では、女性が救助服を着る機会はまだないとのこと。
女性ならではの気配りや、接遇、対応の柔らかさなど生かし、色々な業務で女性の皆さんに頑張って欲しいです!スタッフ一同応援しています。

秋田市女性消防官第1号のOさんは救命士として、経験を積まれているそうです。
今度、オレンジャーズみんなで、女性の職員の方にインタビューなどにお伺いしようかなぁと思ってます。