救助大会はじめの一歩「何を鍛えるのか」その1

かつて、数多くの先輩たちがそうして来たように

今、若い救助魂達は救助大会のそれぞれの種目の開始線に着こうとしています。

競技者として立てる開始線はその年毎に一種目のみ。
故に決戦の日までに鍛えた自分のパフォーマンスを披露できる種目選びは、とても重要になります。

と言うことで、今回のブログでは、開始線に立つ前の7つの選択肢を目の前にした「決断の開始線」に立ったご自身が鍛えていくべき種目は何にしたら良いのかをあなたと一緒に考えます。

先ず最初に自分がエントリーする救助の舞台を「水上の部」か「陸上の部」に絞ったら、次の選択肢として決定する要素は「基礎訓練」か「連携訓練」かの2択。

今回は、陸上の部に決定したとして話を進めて行きます。

陸上の部7種目には、2つの基礎訓練と5つの連携訓練がありますよね。

それぞれの消防本部、署によって隊員の出場種目を指導者が決定して行く場合と、個人の志願要望によって決定する場合などさまざまです。

もし、指導者が経験と隊員の素質や能力を総合的に判断して、個人に通達し決定する場合は、自分の挑戦してみたい種目と違う場合もありますが、言われてみて初めて、自分が分かっていなかった能力を評価されていることに気付かされる時もあります。

そう言った場合は、必ずどうするのか聞かれると思うので、それを受けるのか断念するのかは個人の判断になりますが、もしやってみたい種目があるのなら、その旨を一旦指導者に相談してみてもいいでしょう。

また個人の身体能力を現場活動を一緒にする中から、仲間に認められ、一緒にやらないかと言われる場合もあります。
その時、基礎訓練種目に出場して、てっぺんを奪ってみたいと思っているのなら、チームとしての勝利なのか個人としての勝利なのかを悩み考えることになるでしょう。

 

一旦話はもどし、基礎か連携かになりますが、

一昔前は「基礎を十分やり尽くしてから連携に進め」と言う考え方が一般的だったように思います。スポーツでも基礎を跳ばして応用はできないとか、小手先に頼る前に先ず基本とか言いますが、まさしくそうなんですが、

リレーになるとやたら強い日本陸上チームとか、体格のハンデを諸共せずワンチームになったラグビー日本代表とか、1つのピースが欠けても芸術として存在しない繋がるためのパズルのピースとか、救命連鎖は一つでも欠ければ命は繋がらないとか、チームにいてこそ力を発揮できる人もいるし、チーム力を発揮させられる人もいる。

自分は、個として鍛え抜き、後に塊の中の原動力としての個と成るのか、
塊の中の欠かせない存在としての個から初め、自らを研ぎ澄まし、全体の精度を高めらる存在になるのか、そのどちらかで目指す種目は決まるのでは?

次回は、基本、連携それぞれの中の種目別にもう一段深く決定に近づいて行きます。