アカジカペディア 救助大会 ロープブリッジ救出

ロープブリッジ救出(団体種目 連携訓練)
☆ 実施内容 ☆ 
 事前準備
◎ チームの編成は、救助者3人(渡過者2人、救出ロープけん引者1人)、要救助者1人の計4人。
◎ 救助者は、B塔の自己確保ロープ及び持込用具を床面に標示された用具位置に配置後、スタート地点で待機する。なお、救出ロープけん引者は、安全ベルトを着用する。
◎ 要救助者は、C塔の自己確保ロープを配置後、意識があるものと想定し、要救助 者待機円内で待機する。

 実施要領
◎ 渡過スタート後、救助者はB塔上に用意された用具を使い、次の作業を行う。なお、作業手順は自由とする。
 ○ 渡過する救助者は、命綱又は座席を着装後、自ら自己確保ロープを着け「確保ロープよし」と呼称する。
 ○ 小綱で運搬綱をつくる。
 ○ 要救助者をけん引するための救出ロープを整理し、一端にもやい結び(半結びを掛ける)の輪を作り、カラビナ1個を付ける。
 ○ 渡過ロープに命綱又は座席のカラビナを掛け「カラビナよし」と呼称後、自己確保ロープを外し、運搬綱、要救助者の座席用小綱及びカラビナを携行し、救出ロープを伸ばしながら、C塔へ渡過する。
 ○ B塔の救助者は、救出ロープを操作する。
 ○ 自己確保ロープを置く位置は自由とするが、C塔の救助者用自己確保ロープを除き、危険ゾーン内に配置してはならない。なお、C塔の自己確保ロープは塔上単管パイプより、足場側にはみ出して配置してはならない。

 

 

☆ 救出準備 ☆

◎ 渡過した救助者は、協力して次の作業を行う。
 ○ 渡過後、直ちに自己確保ロープを着け「確保ロープよし」と呼称後、渡過ロープに掛けたカラビナを外す。
 ○ 塔上の要救助者待機円内において、要救助者に座席、運搬綱及び自己確保ロープ(作業手順は自由)を着ける。
    なお、塔上での救助者の作業位置は、要救助者待機円外でもよい。
 ○ 要救助者の運搬綱を持ち、要救助者を介添えしながら歩かせ、足場上に降ろす。
 ○ 運搬綱カラビナを渡過ロープに掛け、要救助者を渡過ロープへぶら下げて体重を掛けさせた後、「運搬綱よし」と呼称し、要救助者の自己確保ロープを外す。なお、「体重を掛ける」は、要救助者に運搬綱を両手で握らせた後、両足を上げさせ運搬綱を張らせ、全体重を渡過ロープに掛けることをいい、要救助者が握った部分より下の運搬綱は緩んでいてもよいものとする。
 ○ 救出ロープのカラビナを要救助者の運搬綱又はカラビナに掛ける。ただし、救出ロープのカラビナを運搬綱等に掛けて搬送した場合は、要救助者の自己確保を外す前(『運搬綱よし』の呼称後)に、カラビナの安全環の締まりを手で触って確認しなければならない。なお、確認しなかった場合は「運搬綱よし」の呼称前に、救出ロープのカラビナを掛けたものとみなす。
 ○ 要救助者は、「運搬綱よし」の呼称から渡過終了まで、運搬綱を両手で握り、両膝を曲げて両足を前に上げ、渡過ロープにぶら下がる。
 ○ B塔の救助者に手を上げて準備完了の合図をする。なお、合図後、要救助者に触れてはならない。

 

 

☆ 救  出 ☆
 ○ B塔の救助者は、渡過した救助者の準備完了の合図後、けん引円内で要救助者を救出ロープでけん引する。
 ○ 要救助者は、運搬綱のカラビナがゴール標示線を通過後、自力で塔上に上がるものとする。

 

☆ 脱  出 ☆
 ○ 渡過ロープに命綱(座席)のカラビナを掛け、「カラビナよし」と呼称し、自己確保ロープのカラビナを外す。
 ○ 救助者は、要救助者がゴール標示線を通過したときの審査員の赤旗を上げて、「よし」の呼称の合図で、渡過脱出し、2人目の救助者の手がゴール標示線を越えて渡過ロープに触れたときをもって終了する。なお、脱出準備の姿勢は自由とする。

 

 

☆ 注意事項 ☆
※ 上記内容は、過去の資料や聞き取り調査によりまとめたものですので、あくまでも参考事項として活用ください。