レンジャーロープのカット時の余長について

レンジャーロープをご注文される場合、ロープにどれ位の余長を付けてカットしてくれるのか心配になる方が多いです。
アカジカのロープには、定長で販売する商品や長さ指定で販売する商品など様々な商品に対して余長の取り方が若干違います。
以下のとおり余長についてご説明させていただきますので、ご注文時の参考にしていただければ幸いです。

ご存知のようにロープは1巻きの長い(200m)ものから測長してカットしていきます。
手測りで測長するのは、三つ打ちロープの場合、撚りによって測長機では誤差が発生し易いためであり、何度もテストを繰り返した結果、10cm単位での長さ指定に対応できるのは、人力によるものが一番誤差が少ないと分かったためです。

IMG_0146

1丸200mから端末を引き出しカットする段階から既に撚り戻りが始まります。鋭利な刃物でカットし、その後で瞬間接着剤を切り口に染み込ませて端末処理するような方法では撚り戻りを食い止められず、撚りの強いロープにおいては風合さえ変わってしまう可能性があることが分かりました。

ロープのカットと端末処理を長年研究した経験とデータを基にアカジカは撚り戻りを最小限に抑え、端末を滑らかで丈夫に処理するために独自の技術で端末をカットしています。

また、両端の端末処理が終わった後に長さの確認をしますが、何回も長さを確認し過ぎるのも撚り戻りを発生させる要因となるので、カット時と端末処理終了時の2回を長さ確認の基本とし、硬いロープなどで癖がついている場合などプラス1回の再確認を含め3回程の計測をしております。

ロープはまるで生きもののように長さが変化します。撚り戻りを考慮して、購入の長さの約1パーセントの余長をプラスしてカットしております。
10m以下であれば5~9cm10m以上であれば長さの1%+約10cm【例:30m⇒約30m40cm、50m⇒約50m60cm、100m⇒約101m】