競技用グローブの選び方 

各社共に強みが違うグローブがあり、また同じ素材でも製造メーカーによって若干サイズ感が違います。
しっくりくるサイズに出逢うには、各社のグローブを1度は試してみるのが近道かもしれません。
とは言っても、各社全て試すのは中々困難ですので、チームで購入した際、交換し合って確認するのも一つの方法です。
手の大きさを比べて外観は同サイズでも、手の甲の厚さ、指の太さなど人によって様々さまざまですので、キツイと感じた瞬間に無理をせず脱ぐのが確認の上でとても大切です。

救助用で革の薄さにこだわった商品などは、汗をかいたままで脱ぎ履きするだけで切れてしまうものもあるので気をつけましょう。

白馬印

高級皮手袋の代名詞とも言える白馬印の皮手袋です。
床革製のグリーンオイル手袋は特級皮手袋を更に改良して柔らかさを実現させた最高の床皮手袋です。これを一度でも使ってしまったらもう他の皮手袋は使えなくなってしまうと言われるほどの物凄い商品です。

その老舗メーカーが製造するレスキューグローブがR-1です。
エチオピアシープを使ったこの手袋は、一見中厚で結索などの作業がし難いように見えますが、手に取った瞬間に柔らかさとグリップ力に感動し、その不安は消え去ります。競技用としても現場用としても、使いやすさと耐久性を確保した安全性の高い手袋です。

トンボレックス

株式会社トンボは、救助用手袋&災害活動用手袋から一般作業用手袋にいたるまで、隊員の皆様や現場からのご意見を参考に安全性・作業性・耐久性など皆様の個性化に対応するさまざまな手袋を企画して販売活動を展開しています。

救助大会向けでも豊富な種類の中から自分の好みに合った手袋を選択できますが、アカジカではR -MAXシリーズをお勧めしています。

羊革でしなやかさとフィット性で作業、操作を邪魔しないグローブです。

セイバーズ

自社の商品開発で、作業時の操作性の良さにこだわったグローブづくりをしています。

競技用としてスーパーゼウススエード、サスケブラック、作業用として、バルカン、スパイダーシリーズなど数々の名品をリリースしています。

 

競技用グローブのメンテナンス 

競技用の極薄救助手袋できになるのは指先のスレや破れですが、これは使用方法や頻度にやって様々です。
ただ、破れる原因は汗を吸って硬くなった革に自体にも要因はありますので、普段からのメンテナンスが必要でしょう。

手に馴染んだ革手袋を洗濯するのは相当勇気が必要ですが、試しに現場用に下ろしたグローブを少量の中性洗剤を入れたぬるま湯に浸してつけ置きしてみて下さい。それだけで汗汚れ等が浮き出されます。(大会用に使おうと思っている手袋は、風合いや感触が変わってしまいますので自己責任でお願いします。)

押し洗いした後は絞らず、ぬるま湯ですすいだら、乾燥したバスタオルなどに包んで軽く何回か押して脱水し、絞らずにそのまま陰干ししましょう。

乾燥した後は、革の油分が損なわれていますので、革製品のメンテナンスオイルやクリームは油分が強いので、ハンドクリームなどで代用して油分を補っておきましょう。(塗る際は、洗ったグローブをはめて馴染ませるのがコツです。馴染ませたら乾燥したタオルでしっかり拭き取り過度な滑りを防止しましょう。)