ロープ端末処理の取扱い変更について3バージョン

ロープの端末処理方法とアカジカ取り扱い3バージョン改定についてご説明いたします。

2019年12月末現在まで、端末処理方法は従来の3種類の処理方法に処理なしを加えた4種類となっておりましたが、加工処理料金をいただいていないアカジカ独自の簡易端末処理の精度があがり自信を持って皆様にお試しいただきたいと考え、ご要望の少ない500円引きの処理なしにつきましては取り扱いを終了させていただくことになりました。なお、100m、200mの箱買い商品につきましては、メーカーでカットした状態のままでお届けすることになります。

下記の端末処理のうち選択していただける処理の種類は3種類となります。

  • 切断のみ
  • 瞬間接着剤による処理
  • 処理なし
  • 簡易処理(両側)
  • 精巧処理(片側)
  • 精巧処理(両側)

【切断のみ】

端末をビニールテープで巻き、鋭利な刃物でカットしてそのままの状態になっているもの
100m、200mの箱買い商品につきましては、メーカーでカットした切断のみの状態でお届けすることになります。

【瞬間接着剤による処理】

ロープ取り扱い要領や救助訓練の要綱にも示されている処理方法ですが、アカジカはこの処理をお勧めいたしません。なぜならば、ナイロンに他の薬剤に相当するものをなるべく使用して欲しくないからです。更に、瞬間接着剤は引っ張りなどの力に強い反面、打ち付けや踏み付けなどの瞬間的な衝撃には弱い部分もあり、現場の急なアクシデントには対応できないと考えます。また、瞬間接着剤がなくなれば購入しなければ処理ができないないこともマイナス要因と考えます。この方法もアカジカでは取り扱っておりません。

【処理なし】

熱溶断端末加工処理の溶断のみを行う端末処理技術。2019末まで500円引きとして提供しておりましたが、202のロープ価格改定と買い易さの再構築を契機として取り扱いを終了としました。

形成技術を向上させ綺麗な処理の精度があがりました。
踏み付けや衝撃にも強い熱溶断端末加工処理(無料でご提供している従来の簡易端末処理)をお試しください。

 

【簡易処理】⇒【端末処理加工

従来は、処理コストを抑えるため、ロープ切断時の切断面にのみに熱を加えて端末処理をしていましたが、切断面にのみ熱加工処理するだけですと端末の解れや破損が発生しやすい欠点があったため、3年程前から切断面の側面にも約1~1.5cmの幅で熱処理を加え強度の問題に対処して参りました。
精巧端末よりも強度は劣りますが、熱加工時の端末の広がりを極力抑えた独自の製法により、そのまま使えることを前提としたクオリティーを確保していますので、即使用も可能です。

研究開発を行い処理加工の精度が上がりましたので、今後(2020年以降)処理名を端末処理加工として救助訓練にもそのままご使用いただけるスタンダードな端末処理方法として無料でご提供して参ります。

【精巧処理】

精巧端末処理は、端末処理をカット面だけではなく、ロープの側面のビニールテープの下になる部分にまで処理しており、不意の踏みつけや打ち付けなどによる割れ等に対する強度を十分保つと同時に、ロープ径とビニールテープを巻いた部分の段差を極少に抑えることによりスピードが要求される結索において、ロープ本体が原因による端末の引っ掛かりを限りなく抑えるように処理を施したロープです。


現在の精巧処理は、熱処理によって端末が変色しないよう製法技術を向上させております。

簡易端末処理との見分け方は、テープ部分よりロープ自体の端末が2~3mm露出しているところです。この露出も研究の結果による処理で、スピード結索に一役買っている大切な部分です。

 

【精巧処理(片側)】

片方の端末を精巧に処理し、一方を簡易端末処理しております。
ロープの長さを概算で決めて購入される方で、長さ調整側の端末はご自身で処理をされたい場合にお薦めするロープです。
切らずに使っても両端の端末処理が滑らかに形成されていますので、両端の形が異なることによっていつもお使いになるロープの方向が判別し易い長所があります。

ロープ端末の精巧処理と簡易処理との見分け方は、注意してみるとテープ自体の巻き方と処理の方法が違う特徴で見分けられます。

ロープ端末の精巧処理と簡易処理との見分け方は、注意してみるとテープ自体の巻き方と処理の方法が違う特徴で見分けられます。

ロープ購入時は、標準が端末処理加工済み、オプションとして希望される方のみ精巧処理の片側か両側かを選択していただくだけでカートに商品が入れられます。(標準仕様の場合はわざわざ処理方法を選択しなくてもカートに商品が入れられます。)

 

【市販のロープカッターでカットした断面例】

市販のロープカッターでロープを切断すると切断面の熱処理はされますが、切り口が熱によって開いたり変色または焦げるような場合が多々ございます。
簡単に切断できるようで処理に手間がかかるのが現状ではないでしょうか?

訓練そして一刻を争う人命救助にベストな形で臨んでいただけるよう、美しく強く滑らかな端末処理を皆様にご提供し続けます。

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このカット面から見ても、アカジカのロープ端末処理のクオリティーの高さがご理解いただけると思います。