レンジャーロープへの思い4(端末処理テープ2)

アカジカの端末処理テープはなぜ斜めカットなのか

端末テープ

上が簡易端末処理用、下が精巧端末処理用

 

 

簡易端末処理

端末処理

 

 

精巧端末処理


ビニールテープを端末に巻き、最後をまっすぐ垂直に切ると使用に伴いテープの端が剥がれてきた際に剥げの面積が大きくなるので、テープを剥いで巻き直そうとしてしまい手間がかかります。

斜めにカットすれば、剥がれる部分の面積は最初の方は小さく徐々に大きくなるため、テープの他の部分が傷んでいなければ、剥がれた部分を斜めにカットするだけで巻き直す必要がなく巻き直し処理の手間が最小限に留まり、訓練を不用意に長く中断する必要がなくなります。

また、テープの始まりと終りを斜めにカットすることにより、テープを巻いた際に発生するテープ自体の段差を最小限にする効果も得ています。
更にテープを巻く回数も研究し必要最小限の長さで処理しています。

素早い結索を実現するためには、端末の引っ掛かりを最小限にするのが大きなアドバンテージになると考えます。
この考え方は、ロープを簡易端末処理で購入された方にも精巧端末処理で購入された方にも必要なことであると考え、それぞれの処理にあったカット方法を採用しております。

ロープの抜けの良さを追求するために精巧端末処理のテープ処理は、簡易端末処理よりもテープの端の引っ掛かりを減らすため、影響が出ないような場所にテープの端を変更すると共に最終的なカットの形にもこだわり、剥げにくい工夫もプラスされています。

 

 

このこだわりは、使った人こそが分かり、コンマ1秒の時間短縮を追求している人の思いをきっと納得させるものと信じております。
端末処理の方法は、アカジカの初期商品から数えて8世代以上の修正と研究を重ねております。
ぜひ、一度は手にとって結んでみてください。