救助大会はじめの一歩「何を鍛えるのか」その2

さて、今年の救助大会出場に向けエントリーする種目は決定したでしょうか。

前回は、出場を陸上に絞り、更に基礎訓練と連携訓練のどちらを選択するのかと言うところまで来ました。さあ、どうする?

と言うことで今回は、2種目ある基礎訓練についてそれぞれの要素を考えましょう。

 まずは、はしご登はん

はしご登はんは、総合的な能力を見るための、基礎訓練中の基本とも言える種目です。

①結索の速さ。

②はしごの登りの速さ。

③リズムとバランスの良さ。

④メンタルの強さ。

この①〜③を兼ね備えていれば、
後は全ての種目に共通する④メンタルを磨くだけ。

逆にメンタルが強靭ならば、3つは疾風の様に流れます。

手先だけが器用でも、走りだけが速くても、均整が取れたバランスだけ持っていても、うまくタイムを出せるとは限りません。

そこが、この種目に挑戦する狙いどころでもあります。

ほんの1回の半結びの掛け直しが、安全環の締め直しが、
そして、つま先の引っ掛かりが、自分が持っているアドバンテージを奪ってしまいます。

そういったアクシデントやケアレスミス(何も間違えなくてもいいところをミスる)を最小限に抑えたり、パーフェクトで終了できれば次は見えます。

競合も多い種目ではありますが、誰にでもチャンスは必ずある種目でもあります。

練習方法の工夫や、訓練に向かう考え方の方向については、もう少し先でお伝えするとして、

次のブログでは、ロープブリッジ渡過について考えます。