救助大会はじめの一歩 概念を変える

カノです。1985年1月に消防吏員を拝命し33年間消防士としての生活の中で、全国大会を目指す救助訓練から得たものは、私にとってはかけがえのないものでした。

特に身体能力に秀でたものを兼備えた体でもなく、優れた資器材を持っていた訳でもないのに、いつもチャンスがあるように思えたのは、救助訓練は、体力だけではなく、頭脳だけでもない、心理だけでもないと考えられたからです。

それは大会向けの救助訓練だけではなく、救急や火事の現場でも、更にチームビルドや普及啓発活動にも活かすことができました。

私の概念を変えられるきっかけとなったのが、イスラエルの物理学者エリヤフ・ゴールドラット博士が提唱した「制約条件の理論:Theory of Constraints」の学びとの出会いでした。


この理論を消防在職中から学んだおかげで、生産管理手法の理論(企業のお金としての利益)を「命」や「財産を守ること」に置き換え、その基本原理を消防の仕事につなげて考えらるようになったからです。

制約条件の理論については、機会を改めて詳細に発信しようと思います。

まずは、救助大会参加にあたり、勝因は自分の周りにいくらでも転んでいると気づきましょう。

訓練や競技で体を動かす前に、心や意識の環境整備を自分自身の中で行い、
我武者羅に鍛錬を重ねても目標は達成できないことに早く気づき、
自分が成りたいゴールの姿から逆算して、その時点ごとに何をクリアしていくべきなのかを考えてスタートに立てば、ゴールまでに積み重ねてクリアしていった努力はきっと成果として自分に還るでしょう。

ゴールを決めて進み始めると、いろんな制約が自分の前に立ちはだかることと思います。

その不安から、改善しなければならないものに片っ端から手を付ける姿が目に浮かびますが、一つ一つクリアした積み重ね以外に全体を改善できるものはないと思うので、焦らず1歩ずつ進んで欲しいです。
だからこそ、1歩ずつ進んでも間に合うために、ゴールに向かう自分自身の訓練計画を立てることが大切なのです。

本格的な訓練が始まる前に、何通りも立ててみましょう。
その中からBEST 探せばいいのです。それが勝利のための道しるべであり一番近道だと私は考えます。

制約条件の理論について興味がある方、訓練で行き詰まったり、悩みのある方は、LINE公式ページからカノまで遠慮なくご相談ください。