災害時に有効な自己確保ロープと自己保安用品の必要性

防災の日の直後に発生した、台風18号の影響による水害被害は、線状降水帯がもたらした豪雨が原因の災害でした。

 

頻発する大災害。このような大災害はかつて、海の向こうの大陸で発生する特異な気象現象として認識され、日本では数十年に一度、希に起こる現象と誰もが考えていました。

(画像:日本経済新聞より)

 

地球の温暖化や都市開発の低地化、山林自体の貯水能力の低下など様々な環境の変化によって、日本国内においても頻繁に災害が発生しやすい状況になっていることは、近年の地震・津波・火山の噴火・豪雨・土砂災害発生の履歴を省みても誰も否定することはできないでしょう。


原因はともかく、大きな災害が発生するたびにその映像をテレビなどで目にすれば、「被災地は大変だなぁ」「自分の住む街はどうなんだろう」「何とかできなかったものかねぇ」とその現象には目を向け思いを募らす反面、自分がそうなることなど予想もしないし、ましてや対策などを講じる人はとても少ないのはなぜでしょうか?


毎日快適な利便性の中で生活している私たちは、普段自然の猛威や恐ろしさなど感じることが少なく、災害も局地的に強く発生する場合が多いため、自分の身にいつ起きるやもしれない災いについては、深く考えられなくなっているからだと思います。

(画像:フジテレビのニュースより)

 

鬼怒川の氾濫で屋根の上に避難し、救助を待つ方が、濁流に飲み込まれていく自宅の屋根の上で、自分自身も濁流に流されそうになった瞬間に掴んだのは近くにあったアンテナ固定用の支線(針金)でした。

この方達は、かろうじて難を逃れ救助されましたが、救助の手が近くにありながら中々手を差し延べてもらえないもどかしさと恐怖の中で身を守り、身を支え、救助の手が届くまでの命の絆となる自己の安全を確保ロープと自己保安用品の開発が私たちアカジカには急務であることを再認識しました。